誰でも目指すことが出来る介護職

 今は何かの職業についている人の中に、介護職を目指したいと思っている人はいると思います。ある程度の年齢になってから新しい職業を目指す事は不安もあり、なかなか前へ進めません。介護の仕事は現在の仕事を続けながら勉強をして、資格を取る事が出来ます。資格を取った後でも転職すべきかどうかを考える時間が持てます。

 介護職は入所や通所の施設で働くほかに、在宅療養中の高齢者や体が不自由な人のご自宅を訪問する仕事があります。高齢化が進む中、老老介護をしている人達が増えています。高齢者が介護をしている場合は、入浴介助や全身清拭などは他人を頼るほかに方法が無い人がたくさんいます。

 そのような介護をするためには介護技術を身につけて、病気や体の仕組みについての知識も必要です。それらを若いうちに学ぶと覚えるのが早いのかもしれません。しかし介護の仕事は介護技術と知識だけでは務まりません。日常生活を支えるためには、自分の日常生活が自立している必要があります。

 例えば高齢者のご自宅に、生活支援を目的に訪問するとします。この日の内容が食事の世話で、買い物と調理をするとします。メニューと買ってくる具材を依頼者が決められない場合は、与えられた予算の範囲で介護士が買い物をします。その時に、自立した生活をしたことが無い人だと、買い物に時間がかかり調理もレシピを見ながらじゃないとできないかもしれません。しかし長年専業主婦をしていた人ならお店に入るとすぐに旬のものやお買い得品を選ぶことが出来ます。調理の手際もよくてお料理の味にも問題が無いので、訪問先で喜ばれます。その人の得意分野や良さを活かせば、十分に力が発揮できます。